Home > トピックス・イベント > ワークショップ「2W9:翻訳後修飾によるシグナル伝達制御と疾患」
BMB2010(第33回日本分子生物学会年会・第83回日本生化学会大会合同大会)にて、本領域のワークショップが大会2日目第9会場で開催されます。多数のご参加をお待ちしております。
開催日:平成22年12月8日(水)9:00-11:30
会場:第9会場(ポートピアホテル本館・偕楽2)
オーガナイザー:井上純一郎(東大・医科研)、徳永文稔(阪大・院医)
これまで細胞内シグナル伝達制御ではタンパク質の連鎖的なリン酸化反応が注目されてきた。しかしながら近年、リン酸化のみならず多彩な翻訳後修飾がシグナル伝達制御に関与することが明らかにされている。さらに、翻訳後修飾の不全が多くの病態惹起に連関することが示され、「修飾シグナル病」という新たな概念が生まれつつある。特に、炎症や免疫制御に重要なNF-κB経路ではLys63型や直鎖状ポリユビキチン鎖による活性制御が見いだされ、これらの翻訳後修飾が癌やウイルス感染症に関与することが示された。また、MAPキナーゼ経路の制御にSUMO化やグリコシル(O-GlcNAc)化が関わること、Aktキナーゼ経路の基質リン酸化が細胞運動や癌浸潤に影響することが明らかにされている。そこで、本ワークショップでは生体機能制御の根幹をなす、これらのシグナル伝達経路に焦点を絞って翻訳後修飾による情報伝達系制御に関する最新の話題を討論する。
1. | 9:00-9:04 | 井上純一郎(東大・医科研) | Introduction |
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2. | 9:04-9:28 | 井上純一郎(東大・医科研) | E3ユビキチンリガーゼTRAF6によるNF-κBシグナルの伝達機構 |
3. | 9:28-9:52 | 徳永文稔(阪大・院医) | 直鎖状ポリユビキチン化によるNF-κB活性化制御と疾患 |
4. | 9:52-10:16 | 山岡昇司(東京医歯大・医歯総合) | 持続的NF-κB活性化と癌、ウイルス感染 |
5. | 10:16-10:40 | 押川清孝(九大・生医研) | ユビキチン修飾部位を網羅的に同定する方法の開発と応用 |
6. | 10:40-11:04 | 高橋雅英(名大・院医) | Akt/Girdinシグナル伝達系による血管新生、新生内膜形成の制御 |
7. | 11:04-11:28 | 武川睦寛(名大・環境医学研) | 蛋白質SUMO化によるMAPKシグナルと発癌の制御 |
8. | 11:28-11:30 | 武川睦寛(名大・環境医学研) | まとめ |