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アウトリーチ活動 神奈川県立柏陽高校

日時: 2012年6月8日(金) 12:30-15:30
場所: 神奈川県立柏陽高校 視聴覚室他
参加者: 高校1年生 37名
講義担当者: 越川直彦
内容: 私の母校でもある神奈川県立柏陽高校は、2003年度に文部科学省からスーパーサイエンスハイスクールの指定を受けて以来、1学年の「総合的な学習—科学と文化」の授業の一環として、研究者や企業で活躍している方々を講師に招き、それぞれの分野についての講義を行う「サイエンスワークショップ」を毎年開催しています。今年度は9課題の講義が行われ、私は「がん研究からわかったこと」と言うタイトルでその1講義を担当しました。また、高校側から将来研究者になりたいという希望を持っている生徒もいると言うことをお聞きしていましたので、私の研究者として得たこれまでの個人的な体験などもお話しました。
講義では病気としてのがんはなぜ起こるのか?などの一般的なお話をした後、私どもが研究を行っているがん転移について、プロテアーゼ研究の観点から少し難しいお話をしました。図や動画を多用しましたので多くの生徒さんの理解を得ることができました。しかし、数名の生徒さんは講義が難しかったと感じたようです。この点は反省すべきことで、今後改善していきたいと思います。
講義後の質問コーナーでは、科学者になるために必要なことに関しての多くの質問を受けました。また、私どもの研究について大学院生顔負けの質問をする将来がとても楽しみな生徒さんまでいたことには驚きました。今後、微力ではありますが、将来の科学技術の担い手である若者へ、少しでも科学や研究の楽しさを伝えて行きたいと思います。